退屈じゃないのはオートバイだけだ。
表題のタイトルは映画「彼のオートバイ彼女の島」で主人公の竹内力扮する橋本功が言ったセリフ。
「彼のオートバイ彼女の島」についてはコチラ
(竹内力というと今ではすっかりヤ◯ザ役が板についてしまっているけど、これがデビュー作で二枚目青春スター)
もうすっかり夏空の下、オートバイに乗っているとこのセリフを思い出す。
”退屈じゃないのはオートバイだけ。”
1986年、まだ20代がはじまったばかりの俺。
同い年の主人公が言うこの台詞を聞いてなんちゅうカッコイイ言葉だ!と思った。
あれから28年
”退屈じゃないのはオートバイだけ。”
当時うそぶいて言ってたこの言葉に今はもっと深い意味を感じてしまう年齢になった。
生きていると、楽しいこともたくさんあるけど、めんどくさい事もたくさんある。
時に大変な仕事であったり、金だったり、人間関係だったり、その他諸々、、
でもオートバイに乗って、晴れてて、風が吹いてて、空が青くて山が青くて海が青くてアクセルを開けるとドロドロドロ〜っていうVツインのエンジン音と一緒に、流れる景色と一緒にめんどくさいことが全部後ろに流れていく。
現実逃避とかじゃなくて、流れていっちゃうんだな。
忘れるわけじゃないけど、流れていっちゃうんだな。
歳を重ねるのもオートバイと一緒なら悪くないって思う。
結婚する前に彼女(今は奥さん)と行った伊豆のペンション、コスタ・デル・ソルを21年ぶりに訪れました。客は俺たちだけ。部屋にはTVもなく、聞こえてくるのは波の音と鳥の声。たまにネコの鳴き声だけ。
とっても贅沢な週末トリップでした。