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夏がくると思い出す。

遙かな尾瀬、、ではなく、

子供の頃、

たしか6歳か7歳だったかな?

暑い夏の日の午後、母にサイダーを入れてもらいぼーっとサイダー越しに見える窓の外に広がる真っ青な空と夏雲を眺めてた。

青い空に浮かぶ入道雲とサイダーの泡がオーバーラップし、とても不思議な風景に見えた。

そのとき子供ながらに

「なんか人生ってサイダーの泡みたいだな」

と思った。

生まれては消えていくサイダーの泡達。

グラスの底から泡が生まれて消える一瞬の時間。

人間から見たらほんの数秒もないくらいの時間、だけど泡達にしてみればその一瞬に長〜い歴史があるのかもしれない。

あ、今生まれた、

この辺で学校卒業して、

この辺で結婚して、

この辺で子供が生まれて、、、

泡が生まれて消えるまでの一瞬にもし人生が詰まっていたら、そんな感じかなぁ、なんて事を考えながら生まれては消える泡を見てた。

そんなとき、もしかしたら自分もサイダーの泡かもしれないと思った。

何か大きな存在、たとえば宇宙、たとえば時間。

そんな大きなものから見たら人間の一生なんて泡が生まれて消える一瞬よりも短いのかもしれない。

本当は人の人生なんてそんなに大した意味なんてないのかもしれない。
全て嘘、まやかし、夢、幻かもしれない。

だけどその一瞬の夢や幻の中で僕たちは悩み、考え、答を探し、生きていく。

諸行は無常であり、色即是空である。

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  1. なるほど、だから泡達は小さなたくさんの抵抗を小さく避けているから揺れているんだ。だから僕らも揺れたって良いんですよね向かっていけば。どうせ最後はハジけるんだし。

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