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夏の日の記憶

人はその時の匂いだったり、気温だったりシチュエーションだったり、きっと脳の海馬のどこかが記憶してて似てる条件に合致するとむくむくと浮き上がってくるのだろう。

「わぁ〜!カミナリ族〜、カッコイイ!、たかし見て〜、ねぇカッコイイねぇ」

夏休みのある日、父の運転する車で家族でドライブ中、弟をだっこした若い母が興奮ぎみに指を差す。

追越車線、数珠つなぎに連なった数十台オートバイがものすごい音とスピードで僕達家族の車を追い越していく。

みんなお揃いのツナギを着てる。

先頭の人が二番手を走ってるに何か手信号を送る、するとその手信号は二番手から三番手へ、三番手から四番手へと最後尾まで伝達されていく。
まったくムダのない動きで大蛇かなにかまるでひとつの大きな生き物のようだった。
車から顔や手を出すだけで母に怒られるというのに、なんという事だこの人達は!
顔や手どころか、全身丸出しで、しかも父の車よりも早いスピードで風のように駆け抜けていくではないか!

「な、なんて、美しく、なんてかっこいいんだ。。」

当時まだ小学低学年だった僕は完全にヤラれてしまった。

時は1970年代初頭、カミナリ族(※)と呼ばれる暴走族が出現し始め、ダウンタウンブギウギバンド、宇崎竜童氏がスモーキンブギの大ヒットで一躍有名になった頃だ。

今思えばおそらく、母が「カミナリ族」といったのは正確には「カミナリ族」ではなく、普通のツーリングチームだったと思うが、とにかくこの時の衝撃は今でも忘れられない。

子供ながらに

「あの人達になりたい!」って強く思った。

あれから数十年。

思えば、今の自分はあの頃の衝撃が出発点だったのかなぁ、って思う。

※カミナリ族
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%AA%E6%97%8F

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