「 カッコイイ感じでお願いします。」と言われる事がよくある。
“カッコイイ”というほど曖昧な価値基準はない。
何を以て”カッコイイ”とするか、それは人それぞれで100人いれば100通りの”カッコイイ”が存在する。
また一般的に使う”カッコイイ”は時代や場所、また、シーン、トレンドによって変動する。
カッコイイ”ウェブサイト”もしかりで、とくにウェブサイトはプラス技術の進化のトレンドにも左右される。
ちょっと前までカッコイイとされていたテクニックもみんながやり始めたらそれは途端にそうではなくなってしまう。
では、何を以て ”カッコイイ” ”デザイン” 継続させていくのか?
それは一貫した”Style”であり、”Concept”や”Attitude”だと思う。
単なる流行を追ってるだけの一時的な”カッコイイ”はすぐに”カッコワルイ”に変わってしまう。
カッコイイデザインとはコンセプトとデザインに整合性があり、コンセプトやスタイルがビジュアルとして語られている事。
コンセプトとビジュアルに整合性があり、そこに「意味」があれば多少テクニックや表現方法が古くなったとしてもそこにはちゃんと”カッコイイ”が継続される。
資本主義社会において商業デザインとは「お洒落」や「芸術」では決してなく、「広告」や「コミュニケーション」を効果的にし、販売を促進する為のツールである。
人に言いたい事、伝えたい事ありきでデザインが存在できる。
だからクライントの「何が伝えたいのか」「何を言いたいのか」がまずあって、そこからデザインがスタートする。
キレイなデザインは重要だが、無意味に装飾する事がデザインではなく、全てのデザインには意味と理由が求められる。
一見カッコワルイデザインでも「カッコ悪くする」事に意味や意図があって、それを皆が「カッコワルイ」と評価し、そこにコミュニケーションを生み出す事ができれば、それは”デザイン”として成功であり、「カッコイイデザイン」という事になる。
“カッコイイ”デザインを生み出す為に日々是修行の毎日です。